好きが涙に変わって溢れてく。
頭を下げる魁に、笑顔を向けることも怒ることも出来なかった。
今更って思ったけど、私のことわかってくれたの?
「このままお前と喋らないで終わりたくない、前みたいな関係に戻りたいんだ」
前みたいな?
それって友達として?
たったそれだけの為に傷を負ってまで、私を助けてくれたの?
嬉しいけど、嬉しくない。
魁にしてみたら普通でも、今の私にはこんな中途半端な関係辛いだけなのに……
「魁は……明菜のこと好き?」
「え?」
「明菜のこと、好きだよね?」
突然の質問に戸惑っていたけど、迷わずに答える魁。
「うん……好きだよ」
魁も一途だもんね。
私は微笑んで彼を見上げた。
「なら、今のままでも平気よね?私がいてもいなくても、何も変わらないでしょ?」
何を言ってるんだろうって、心のどこかで思ってた。
前みたいに大好きな人と話せるのに、何で突き放すようなこと言ってるんだろうって。
でもこれが一番、自分を苦しめない方法なんだ。
「お前がそれでよくても、俺が嫌なんだよ。友達じゃダメなのか?お前は俺のこと、嫌いなのか?」
「別に嫌いじゃ……」
好きだよ。あなたのことが大好きなの。
だから叶わないなら、もう中途半端な関係も終わりにしなきゃ。
「もしかして、あいつと付き合ってるからか?」
「あいつ……?」
「蕪城尊琉。前……抱き合ってる所みたから」
「え……!?」