好きが涙に変わって溢れてく。
「逃げてきちゃった…」
追いかけてこない。
もうきっと話かけられることもないと思う。
魁……間違ってないじゃん。理由が違うにしても、私は最低な女なんだから。
あんなこと言ったんだから。
だから謝らなくてよかったんだよ
むしろもっと嫌いになってくれたらよかったんだ。
「あー……もうやだ……」
顔を覆って、しゃがんで膝に埋めた
恋愛なんか経験ない。
今まで付き合ったことも告白されたこともない。
ただ、思いっきり1人の人を好きになっただけ。
どうやったらうまくいくかなんて知らない
明菜みたいに可愛くないし、頭で計算もできない。
だから、どうしたらいいのかわからない。
本当は、友達でも嬉しかったのに。
魁と仲良くできるなら、それでよかったのに。
「いた……」
溜め息にも似た声が聞こえて、私は顔をあげた。
「あ」
尊琉君。
どうしよ。変なとこ見られちゃった
「何してんの?こんな所で……」
「べ、別に何も……。尊琉君は?」
「桜綾ちゃんに用があったから探してたんだよ」
「そっか……っ、ゴメンゴメン‼」
とりあえず理由聞かれなくてよかった…
「なぁ……」
「ん?」
「今から言うこと、正直に答えて?」
急に改まって言われると、不安と緊張感が込み上げてくる。
「うん……?」
内容にもよるけどね、一応返事はする。
何聞かれるんだろ。
「桜綾ちゃん、好きな奴いる?」