好きが涙に変わって溢れてく。


一体どこに連れていかれるのかと思ったら、目の前には大きなゲームセンター。


もしかして……ここだよね?



「ほら、行くぞ‼」


「ちょっと……‼」



ズルズルと中に引きずり込まれ、自動ドアが開くと同時に騒がしい音楽が広がった。



ゲーセンとか久しぶり……


何ヶ月ぶりだろう。来たとしてもいつも友達とプリクラ撮ったりする目的だけだったから、遊んだりするのは本当に久しぶり。




「これしようぜー‼」



尊琉君がノリノリで駆け寄ったのはエアホッケー。


私が返事を言う前に、尊琉君はお金を入れている。


最初は少し戸ったけど、久しぶりのエアホッケーをしている内に楽しくなって、いつの間にか私も夢中になっていた。




「やったー!勝ったぁ‼」



嬉しくてピョンピョン跳ねる私は、もう周りなんて見えてなかったし、何も考えていない。



「よしっ‼じゃあもう一回」



尊琉君が再びお金を入れて、またエアホッケーが始まった。


お互いに熱くなって、叫んだり笑ったりして楽しんでいる。



それから何回かエアホッケーをした後、今度はカーレースで対戦したり、他にもいろいろ遊んで、UFOキャッチャーで沢山ぬいぐるみを取ってくれた。



「すごいねー!殆ど一発で取ってるんだもん」



すでに私の手には4つのぬいぐるみ。

しかもその4つ共が私が選んだもの。




「こういうの昔から得意でさ、よく学校帰りとかにやりにきたんだよな~」



機械にもよるらしいけど、1回で取れるのが殆どらしい。


自慢気に話す尊琉君に、私はハッとした。



「あ、明日お金払うからね……‼」


「いいよ。俺からのプレゼント。安いもんだし、受け取ってよ」


「安いもんって、全部あわせて4千円くらい使ったんじゃない?」

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