好きが涙に変わって溢れてく。
遊んだだけでも大分お金使ってたのに、このぬいぐるみだけじゃまだ全然足りないはず。
「気にすんなって‼今日無理矢理付き合ってもらったしさ!その礼もこめて」
「でも……」
「いいから!もうこの話はなしっ‼」
そう言って、歩き始める尊琉君。
本当にいいのかな……
背中をぼーっと見つめていると、尊琉君は振り返って笑みを浮かべた。
「笑ってくれたら、それでいいよ」
え?
「ずっと元気なかっただろ?でもさっきやっと笑ってくれたじゃん。それだけで十分」
……もしかして尊琉君、私を楽しませようとしてここに連れてきてくれたの?
「そうやって笑ってた方が、桜綾ちゃんらしくていいよ」
胸の奥がキュッと苦しくなる。
尊琉君の優しさに、私は込み上げてくる涙を一生懸命に堪えた。
「あ、なんか飲む?」
目の前の自動販売機に手を伸ばす尊琉君。
きっと照れ隠しなんだろう。
「尊琉君」
ぬいぐるみを抱き寄せて、私は笑顔を向けた。
「ありがとう」
この時のあなたの優しさに、私はどれだけ救われたかな。
本当にありがとう。