好きが涙に変わって溢れてく。


外が暗くなってきた頃、ゲームセンターを出た私たち。


私を家まで送ってくれた尊琉君は、暗い夜道を1人で歩いて帰って行った。





部屋に戻ると、すぐにベッドへ寝転んだ。



疲れた……


あんなにはしゃいだのは久しぶりだから、当然だよね。



尊琉君が取ってくれたぬいぐるみ4つをベッドの脇に置くと、私は自然と目に入ったそれに手をのばしていた。


同じように並んだ、コブタのぬいぐるみ。



そう。

それは、魁にもらったぬいぐるみだ。



スマホを取り出し、私はメールの受信ボックスを開いた。


しっかりと保護されたメール。


あの時の魁からのメール。




【お前にやるよ。大事にしろよ!?じゃあな。おやすみ】




嬉しくて、すぐに保護した。


毎日のように読み返して、その度にもらったぬいぐるみを抱きしめて、1人でニヤニヤ笑ってたな……


まだドキンとはするけど、もう嬉しさはない。



だけどこのメールは消せずにいた。


唯一、明菜とは全く無関係の時のメール。

相談されていた時のじゃなくて、遊んだ日のメール。


それだけで舞い上がってた。



私のベッドの脇には、ちょこんとそのコブタのぬいぐるみが置かれているだけ。


そこに混ざる、尊琉君とのぬいぐるみ。



複雑な気持ちになって、私は尊琉君とのぬいぐるみをベッドに置くのはやめて、机の上に飾ることにした。


あまり滅多に向かうことのない机。

だから、視界に入るのも少ないかもしれない。



そう思うと、ほんの少しだけ、安心した。

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