好きが涙に変わって溢れてく。

口では忘れたとか諦めたとか言ってるけど、いつになったら私、魁のメールを消せる時が来るんだろう。


メールの着信音が鳴る度に、期待してしまう私じゃなくなるんだろう。


そんなことを思いながら、目を瞑る。





私はまだ、わかってなかったんだ。


これからが本当の地獄だということを。







――――――――
―――――


朝からの準備に手間取って、家を出たのはギリギリの時間。


ひたすら走って何とか間に合ってホッと安堵していたら、私を待ち構えていたかのように廊下にいた彩葉と逢織と瞳が、慌てて駆け寄ってきた。




「桜綾‼」


「あ、みんなおはよ」


「おはよじゃないわよっ、大変なの‼」



只ならぬ空気に、ほんの少し残っていた眠気が一気に吹き飛んだ。



「……どうしたの?」



彩葉の顔色が変わり、嫌な予感がする。




「落ち着いて聞いてね……?」


「う、うん」



息を飲んで私は彩葉の言葉を待った。



そして……






「明菜と魁……付き合い始めたの」

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