舞龍

2人ともまぁ、俗に言うイケメン。

ん？なんかこれさっきも言ったような気がする。あぁ、迅のときか。

そう思っていると、


「謎の美少女転校生ﾁｬﾝってそこの彼女～？」

と、青色がゆるい口調で喋りかけてきた。


美少女かどうかは人それぞれの意見だが今日このクラスに転校してきたのは

「あたしです。」


すると前の席のピンクが、ブロンドと青に向かって、


「ねー！琉君！みかちゃん！美人でしょー！」


とキラースマイルでいってる。


するとブロンドがあたしに近づいてきた。そしておもむろにあたしを抱き上げた。その瞬間



「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ！！」


と耳をつんざくような悲鳴が響いた。
そうあたしは今絶賛お姫様抱っこ中なのだ。


……いや、なのだじゃねぇよ。


「ちょ、はなして。」


とりあえず抵抗してみる。


すると青色が



「そんなに暴れると、嬢ちゃんのｱﾚみえちゃうぞ～」


なんて言ってくるもんだから
軽く殺意が湧いた。


それでも冷静に、


「どこに連れていくの。」


ときくと、ブロンドはﾆﾔﾘと笑いながら



「せーとかいしつ。」


といった。