シークレット・サマー ~この世界に君がいるから~
何を言ってるんだろう。
三人といったら、三人しかありえないのに。
「え……他のみんなのことだよ」
「みんなって、部の?」
「うん。オリジナル、遥人と亜依とやるんじゃないの?」
同じ学年で軽音部に入ったのは、他に遥人と亜依だけだ。
同学年のメンバーをふたつに分けて試合ができるようなバスケ部やサッカー部と違い、四人っぽっち。少人数のわたしたち(しかもわたしは何の楽器もできない)。
普段の放課後の活動でも、航と遥人と亜依の三人はいつも一緒にいたはずだ。
「いや、あいつらは適当にどっかで何かやってんじゃねーかな」
「適当って……」
「や、まあ、それは言葉のあれで、みんな自由行動を楽しんでるんじゃね?」
「そんな……」
それじゃ合宿の意味がない。
バンドの意味がない。
合宿というからには、みんなで集まってキャンプファイヤー(じゃなくても、輪になって熱く語り合うみたいな図)を想像していたわたしは、肩透かしを食った気分だった。
気持ちがそのまま表情に出てしまっていたらしい。
航が居心地悪そうに身体を動かす。
「俺、ソリッドな音楽をやりたいんだ。悪いけど、女子とは一緒にできないし」
「え……そうなの?」
「詞も曲も、世界観的なビジュアルも全部自分の思うとおりにできたらいいと思ってさ」
「思う通り……?」
「でも、なかなかうまくできない。創作って難しいんだな」
「ゼロからものを作り出すのは簡単なことじゃないから」
「ああ。どうしてもさ、何かの真似っぽくなっちゃうんだよな。どこにもないメロディを思いついたと思ったのに、コード進行はおろか、肝心なメロディラインが既存の曲とくりそつでさ」
三人といったら、三人しかありえないのに。
「え……他のみんなのことだよ」
「みんなって、部の?」
「うん。オリジナル、遥人と亜依とやるんじゃないの?」
同じ学年で軽音部に入ったのは、他に遥人と亜依だけだ。
同学年のメンバーをふたつに分けて試合ができるようなバスケ部やサッカー部と違い、四人っぽっち。少人数のわたしたち(しかもわたしは何の楽器もできない)。
普段の放課後の活動でも、航と遥人と亜依の三人はいつも一緒にいたはずだ。
「いや、あいつらは適当にどっかで何かやってんじゃねーかな」
「適当って……」
「や、まあ、それは言葉のあれで、みんな自由行動を楽しんでるんじゃね?」
「そんな……」
それじゃ合宿の意味がない。
バンドの意味がない。
合宿というからには、みんなで集まってキャンプファイヤー(じゃなくても、輪になって熱く語り合うみたいな図)を想像していたわたしは、肩透かしを食った気分だった。
気持ちがそのまま表情に出てしまっていたらしい。
航が居心地悪そうに身体を動かす。
「俺、ソリッドな音楽をやりたいんだ。悪いけど、女子とは一緒にできないし」
「え……そうなの?」
「詞も曲も、世界観的なビジュアルも全部自分の思うとおりにできたらいいと思ってさ」
「思う通り……?」
「でも、なかなかうまくできない。創作って難しいんだな」
「ゼロからものを作り出すのは簡単なことじゃないから」
「ああ。どうしてもさ、何かの真似っぽくなっちゃうんだよな。どこにもないメロディを思いついたと思ったのに、コード進行はおろか、肝心なメロディラインが既存の曲とくりそつでさ」