ヘタレな貴方と強がりな私


パシッ、と
小鳥遊くんの手を払った
驚いている小鳥遊くんに
キッと睨み


『人の髪に勝手に触れないで。セクハラよっ』


むやみにベタベタされるのも好きじゃない
それに髪なんて構ってられるほど
私は暇じゃない


“髪は女の命”

なんて言葉はあるが
一度だって思ったことはない


セクハラと言い切った私は
小鳥遊くんの反応を待つ前に
急いで会社へと戻ることにした


むかつく、むかつく、


自然と足に力が入ってしまう
時計を見れば、10分前だった
ちょうどいい
早く戻ろうと、中庭を通り
エレベーターへと乗り込んだ

ムカついてたから
全く気がつかなかった
私の後ろにいたことを…

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