ヘタレな貴方と強がりな私


もっと話を聞きたいが
子供の声は雑音にかき消され
なかなかうまく聞こえない

白戸さんさんは私の肩を叩き
あっちに行こう、と
ジェスチャーをした

二人を置いていくのかと
不安にもなるが
白戸さんは大丈夫だと言う


奈津とかずくんから
見えないベンチへと座った
白戸さんは莉子に電話をかけている

私は二人がいる方向へ視線を向け
いつ二人が現れるかを待つ


「大橋さんに伝えたよ。シートで待ってるよう伝えといた…大丈夫だよ。暫くここで待とう」


『…はい』


本当は今すぐにでも
奈津を迎えに行きたい
そして、何を隠しているのか聞きたい

あんな小さな子に
私は何を我慢させているんだと悔やんでしまう

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