ヘタレな貴方と強がりな私


どうやら、何かを書いているみたいだ
もしかしたら
また拓也へ宛てた手紙なのかと思う


やはり、奈津の気持ちは動いたのだろう
初めて会ったお父さんという人
また遊びたい、また会いたいと
思うのは当然だ


食事を済ませ、片付けようとした時
奈津が私に話しかけてきた


「おかあさん。まえに、おいかけてきたひとが、おとうさん…だったね」



追いかけてきた人?
その言葉に待ち伏せされていた日のことを
思い出した
よく覚えてるな、と思った


『そうね。どうしても奈津に会いたくて、来ちゃったのよ。だからお母さん、怒ったの』


そう説明すると
奈津はもう拓也に会えないのかと聞いて来た

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