ヘタレな貴方と強がりな私


「何暗くなってんのよ、今時バツイチなんて珍しくないし、シングルマザーなんてザラにいるでしょ?」

「確かにビックリしたよ、けど今思えば、一生働くとか、出会いは求めてないとか、納得」


肘をつきながら
コーヒーを口にする
莉子は…甘いものが苦手
初めて知った

このケーキバイキングは
私を誘うため、無理をしたのだ



『ごめん、…しかも甘いの苦手なのに』


「いいよ、そんなの。奈津ちゃんが喜んで食べてくれてるから」


莉子の言葉に奈津を見ると
口の周りに生クリームがベッタリ
今にも服に落ちそうになっている


服に付いたら大変、と
急いでナプキンで拭こうとしたが
その前に莉子が拭いてくれた

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