ヘタレな貴方と強がりな私


確かに握った
けど、それは無意識で
別に求めたわけじゃなくて…


私の思考はピタッと止まった


私、本当はなにを思っていたの?
あのとき、何で
小鳥遊くんの指を握ったの?



「気軽に考えてよ。あの旦那を諦めさせるために、一芝居打つだけ。解決した後に優奈さんの娘ちゃんが俺と遊びたいって言ってくれたら、時間作るからさ」


どうしてそこまでして
小鳥遊くんが私を助けようとしてくれるのか
私にはわからない

これでいいのか、
どうしたらいいのか…


何を言っても引かない小鳥遊くんに
根気負けをしてしまい
首を縦に振ってしまった



「よし、よろしくね。優奈さん」


そう言って小鳥遊くんは
私の唇に自分の唇を重ねた

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