危険地帯
さっきの人、あんなに傷を負ってまで頑張って喧嘩して勝ったのに……。
なんだか、同情しちゃうな。
――カチ、カチ、カチ。
また、時計の音が聞こえてきた。
あ、そうだ。今何時なのか確認してなかった。
時計の音がする方へと目を向けると、深月が座っているソファの後ろの壁に、古びた時計があった。
そして、今の時刻が夜中零時の二分前であることがわかった。
……え!?もうそんな時間だったの!?
どうしよう。
この人達に、アイツを会わせるわけにはいかない。
私の秘密をバラすわけには、いかない。
「わ、私、帰らなくちゃ」
私の秘密を守るために思いついた考えは、家に帰る、という単純なもの。
朝になって、またここに戻ってくればいい。
そうすれば、何もバレずに……。
「は?」