危険地帯



しかし。



「そうはいかねぇよ?」



忍者の考えを見抜いていた深月は、忍者の足に自分の足をひっかけ、忍者を転ばせた。


頭を打った忍者は、涙目になりながら起き上がる。


すると、深月が忍者の顔面を殴ろうとした。



「ひっ……!」



喧嘩の弱い忍者は、臆病な声を出す。


殴られる、と思った忍者は、反射的に俯いた。



「バーカ」



深月は忍者に当たる寸前で拳を止め、忍者のすりむいている額にデコピンをした。


その一部始終を見ていたワタシは、目を細めた。



あら、成長したわね♪


前だったら、ボッコボコにしていただろうに。


なんだか微笑ましいわ。



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