危険地帯



ゆらりゆらりと動きながら、ゆっくりとワタシの方へ。



「俺はそこまで弱くねぇ」



深月はそう呟くと、睨むというよりはイタズラを仕掛けたそうにしているような目でワタシを捉えた。


へぇ、なかなか面白そうな人材じゃないの♪


裏がありそうな気味の悪い笑みを浮かべる深月に、負けじとワタシも笑みをこぼす。



「そうかしら?」



弱くない、なんてよくそこまで自信満々に言えるわね。


パチパチと、心の中で拍手を送りましょう♪



だけどね、不良ボーイさん。



「……ふふっ、バカみたい♪」



強さなんて主張したって、どうにもならないのよ?


この世には強さでどうにかできる問題なんて、ひと握りしかない。


それくらい知っておかないと、この先やっていけないわよ?



「あ?」



ワタシの呟きに、深月は顎を出して睨む。


あら、ご機嫌を損ねたみたいね。ごめんなさいねー♪


でも、本当のことよ?



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