願いが叶ったその時…






?「おじゃましまーーす!」




入ってきた女の人は白い髪を靡かせた人
一瞬で目が離せなくなった。




?「貴方が百合ちゃんね!会いたかった!」


「え、えっと!」


?「もぉ夏風ったら今日くるって伝えたのに
  絶対会わせないって言うもんだから
  下は翠に任せてきちゃったわ」



なんだろうこの人…
目元とか雰囲気とか少しだけ夏風に
似てる気がする



光「お戻りください姐さん!」



「姐さん?」


?「初めまして百合ちゃん
  あの馬鹿息子の母親の凪穂です」


「母親?」


凪「えぇ」


「夏風の?」


凪「もちろん!」


「え、えぇーー!」



私は驚きで立ち上がってしまい
少しバランスを崩してしまった。



士「姉さん!!」


「ごめんごめん、大丈夫だから」


凪「驚かせちゃってごめんなさいね?」




いや、一番驚いたのは凪穂さんの髪だ。
白とは聞いていたけど
実際見ると、綺麗だな…




凪「息子がやっと見つけたっていうから
  見に来たの」




手を伸ばされ私はそれにつかまり
立ちあがった。
ソファに座らせてくれた凪穂さんは
士苑と光琉を部屋から出し、
2人っきりにしてくれと頼んでいた。




光「ですか、」


「光琉、大丈夫だから」




光琉と士苑はしぶしぶといった感じで
外にでてくれた。
凪穂さんは私の隣に座り
光琉が飲むはずだった珈琲を飲み一息ついた。




凪「貴方のことはねずっと前から知っていたの
  棗さんにお世話になってからは特に」


「父は、何かいってましたか?」


凪「ずっと貴方の話だったのよ?(ニコ」


「えっ////」


凪「それに夏風も好きになっちゃったから
  もう結婚させちゃえ!みたいな?」




そこで疑問系はやめてほしいよね



凪「…夏風はどう?」



いきなりきりだされた話に少し驚くが
凪穂さんの顔は息子を心配する
母親の顔だった。









   
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