柊くんは私のことが好きらしい
「残念ながらミッチャーも脱落……っていうより今のは自滅じゃね?という突っ込みはどうぞ心の中に秘めておいてあげてね!」
「お前が秘めろよ進行役ー!」
プールの中からみっちゃんが笑いながら抗議すると、ふっくんは楽し気にギャラリーへ向かって「勇気あるふたりに盛大な拍手をー!」とパフォーマンスを終えた。
次は校内外からの参加者が挑戦する番だ。それに合わせ、大音量で流行りの音楽も流れ始める。
「さあ、どんどん行きまっしょう! 観戦希望も挑戦希望も大歓迎! 挑戦者は入口付近で随時受付中でーっす! 景品もありますよー!」
「さて。うちらも行こっか」
「バスタオル足りるのかなあ」
盛り上がり始めた空気から私たちは一旦離脱する。快晴で半袖の人も見かけるとはいえ、ずぶ濡れになった参加者をそのまま帰すわけにはいかない。
アフターケアもしっかりしてこそ、だ。
1時間ちょっと裏方に努め、やっと様子が見える場所まで戻ると、水しぶきが上がったところだった。
2名ほどクリアしたようだけど、男子の挑戦者が多いため、ほとんどが妨害され脱落が続いているらしい。
「クリアしたのって、女子?」
「んーん。最初のほうに挑戦してた男子。様子見で妨害を甘くしてたからクリアできたって感じだったかなあ」
受付係のマイマイがふふふと笑う。