柊くんは私のことが好きらしい

「ヒマリン、準備オッケーでしょうか!?」


2番目、プールの中心寄りの飛び込み台に立ち、ふっくんへOKサインを送る。


「では2番の大地から……いざ、メグーム救出ぅ!」


ひとつ深呼吸してから、不安定な足場へ着地する。ぐらりと揺れたけれど、その勢いのまま第二関門の丸太へ飛び移り、左右のロープを掴んだ。


止まったら終わり……止まったら、終わり!


私の性格上、もたもたしていたら視線が気になって自滅すると思うから、一気に駆け抜けようと挑戦希望を出すと同時に決めていた。


みっちゃんみたいに勢い余らないように、かつ勢いを殺すこともないように……!


「おおぉおおお!? さすがの防御力! 水鉄砲……じゃなくて横殴りの雨をものともしないぞ!」

言い直さなくていいよ!

「難なく第二関門突破! これは速い! あーっと! ここでまさかのビッグ・ヨコイ・ウェーーーブ!!」


ヨコ……えっ、横居さん!? なんで!?


そういえば、挑戦者が女子の場合、プール内での妨害役に女子数人混ぜようという話だった。


よりによって横居さんかよ! さっきまでいなかったじゃん! 私が参加すると知って買って出てきたな!?


「激しい! 激しすぎる! 何か恨みでもあるんじゃないかと感じさせるほどの荒波だあ! 巷ではドッチボールをさせたら回避率100%と噂のヒマリンでも、これはさすがに厳しいか!?」
< 173 / 200 >

この作品をシェア

pagetop