mariage~酒と肴、それから恋~《5》
「ヤバ~い、これ、すごい合う!!燻製チーズと梅酒の組合わせって、最高!!

お湯割りだからこそですよね、すごい風味が広がるの!

心地よさが永遠に続く感じ。あ~、これ、私、好きだぁ~~」


ほわ~んと長引く幸福感に包まれる。感動的だ。


「えーと、こういうの何て言うんですっけ?
飲み物と食べ物の相性が良いのって、ああ、そうだ、マリアージュ!」


―――マリアージュ?

って、結婚??


――いや、まさか、そんなこと…。


私の反応を見て、成海さんは表情を和らげた。

「…ああ、良かった。分かって貰えたみたいで」


酔った訳じゃないのに、みるみる頬が熱くなって、動機が激しくなるのを感じた。

言葉が出てこなくて、ただ成海さんを見つめる。


「これが俺の気持ち。月子と一緒に生きていきたいんだ」


衝撃が体中を駆け巡って震えた。

信じられない。まさか、そんなこと、言ってくれるなんて…。


胸がいっぱいになって、堪えきれずに涙がこぼれた。

私の頬を成海さんの指がそっと拭う。

指からは燻製の匂いがした。
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