正しい男の選び方
政好とはあれっきり何も連絡がなかった。
葉子も連絡を取っていない。
きっと……このまま終わってしまうんだろう。
「アマゾンの森林を守る会」への参加はもうできないのだろうか?
あれはあれで楽しかった。
自分は正しい事をしているのだ、という満足感。自分が少しは世の中の役に立っているのだ、という高揚感。
「アマゾンの森林を守る会」の活動は、葉子にそんな充実した気持ちを与えてくれていた。
どっちみち来年の夏には政好はいなくなるのだから、頑張って続けようかな……という気にもなっている。
一杯飲みながら、浩平にそんなことを愚痴った。
浩平はあれから、何くれとなく葉子を気遣って、軽く食事に誘ったり、一杯飲みに連れて行ったりする。
浩平の浮ついた気安さが返って心地よく、葉子は気軽に応じていた。
何となく、手痛く振られた者同士の気休めになっている。
「そんなことで悩んでるんだったら……オレにちょっとした提案があるんだけど」
「ちょっとした提案?」
浩平がにまにまとした顔をする。
こういう表情をした時は、大抵ロクでもないことを言い出すので、葉子は警戒しながら話を聞いた。
「今月のね19日にパーティーを開催するんだ」
「……また? もー、しょっちゅうパーティーしてるね、さすがおセレブ様は違いますねー」
「知り合いからやってくれないか、って言われてね。最初は面倒だから断ったんだけど、結局のる事にしたのさ」
「???」