正しい男の選び方
「年末だろ。それに、アメリカでも顔を売りたいし、いいチャンスじゃないかと思って前向きにやることに決めたんだよ。
まー、オレもこんだけ大きなパーティーなんて初めてだし、誰を呼べばいいのかもわからんし、結構頑張ってるってわけさ」
「?????」
「で、まあ、パーティーの準備は順調に進んでるんだけど、スピーチがいるんだよねー」
「???????」
「やれる?」
葉子はさっぱり意味がわからなかった。
「話のスジが全く見えない」
「今、アメリカ進出の準備をしているんだけど、ようやく子会社の設立までこぎ着けたんだ」
「ふうん……?」
「それで、まあ、細かいことは省くけど、知り合いから環境保護の協力をお願いされててね。
アマゾンの森林が危機にある、って話をしてたら、じゃあ、保護のための寄付を募ろう、って話になってね。
どうせだから、会社設立のアピールもかねて大々的なパーティを開こう、ってことになったわけよ。会社としても環境問題にコミットしていく、的な? で、そこでその森林の危機に関するスピーチを葉子に頼みたい、というわけだ」
何だかちょっと、イヤな予感がする。