正しい男の選び方
次の日、ホテルで朝食を取ると、葉子はそのまま浩平とルーシーに買い物に連れて行かれた。
まずはドレス。
最初に連れて行かれたのは、パーティードレス専門のブティックだ。店に入ると、ありとあらゆるドレスが並んでいる。
ルーシーと浩平は葉子そっちのけで、店の人に相談しながらドレスを選ぶ。
店の人はおもむろに葉子のサイズを測り、二人の希望を聞きながら、いくつもドレスを選んでいく。
「ちょ……ちょっと、私の希望は?」
葉子が浩平とルーシーにすがっても、二人は全然聞き入れない。
「これ、着てみて」
最初に試着に渡されたのは、ボディコンシャスでタイトな赤いドレスだった。
「もう少し胸元が開いてる方がいいんじゃない」
次に渡されたのは、グリーンの丈の長いドレス。葉子はなかなかいいのではないかと思ったのだが
「華がない」
と却下された。
次は黄色で胸元と背中が大きく開いたドレス。
恥ずかしくてこんなの着れない、と葉子は思ったのに、浩平もルーシーも満足げ。店の人も「美しい」と手放しで褒めている。
「一応候補にあげとこう」
(マジか!? これを着るのか!?)
それから紫のシフォン素材のドレスを試着する。
「うーん。丈の長さが気に入らない」
ルーシーがダメ出しをする。
その次は、黒地に刺繍が見事なドレスだった。裾は、ひだをたっぷりとった丈の長いふわりとしたドレスだ。
いわゆるビスチェドレスで、肩を大胆に見せているが、エレガントなドレスだった。
試着して二人の前にでると、浩平は息を飲んだ。
「……綺麗だ。……これにしよう」