正しい男の選び方

ドレスと一緒に、上に羽織るものも合わせて買った。
一息つく間もなく、ドレスが決まると次は靴とバッグ。

これも靴屋に行って、何十足と履かされた。
こっちは少しは葉子の意見も取り入れてもらえる。いくつか挙げた中から履きやすいのを選ぶように言われた。

かかとの高い銀色のキラキラしたアンクルストラップのサンダルを選ぶ。
お揃いの銀色のこぶりのクラッチバッグも買った。

ふぅ。これで一仕事終わった……と葉子が安心したのも束の間。

「じゃ、ネイル行くよ」

ルーシーが葉子を誘う。

「ネイルぅ?」

戸惑う葉子を無視して

「ちょっと葉子と行ってくるわね。今からはガールズタイムよ」

と、浩平に軽くウィンクをして、葉子を連れ出した。

二人はそれぞれ隣り合わせのテーブルに並んで両手を出している。
葉子は鮮やかなターコイズブルーを、ルーシーは赤と緑のクリスマスカラーを選んだ。

「葉子、明日は美容院で顔と髪をやってもらうから」

「了解でーす」

ほとんどヤケクソな葉子である。



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