正しい男の選び方
「要するにね、ヨウコだけじゃないのよ、引っかかっちゃうのは。
もう、しょうがないのよね、コウヘイと付き合うとなると」
「そうそう」
他の三人もルーシーに同意をするので、葉子はへなへなと力が抜けていく。
男に振り回されて、散々な目にあった話をしてるのに、なんでこんなに陽気で強気なんだろう、この人たちは。
葉子は、楽しそうにおしゃべりしている四人を不思議な思いで見つめていた。
「それで? ヨウコは何があったの?」
サンディたちが目をキラキラ輝かせて聞いてくるので、葉子は仕方なしに経緯を話すハメになった。
「ふーん、で? ヨウコはどうしたいわけ?」
「え?」
「コウヘイが好きなの?」
八つの目が葉子をじいっと見つめる。
「……わからない」
「ふーん」
ルーシーが意地悪な顔になる。
「じゃ、私、今晩コウヘイと寝てもいい?」
葉子が黙っているとルーシーは続けた。
「今まで、一応葉子に遠慮してたんだけど。浩平って結構いい男だし、同じところに泊まってるし」
アナも相づちをうつ。
「コウヘイはルーシーのこと昔っから気に入ってたしね。今まで何もなかったのが不思議なぐらいだもの」
葉子はそれでももごもごと何か口を動かすだけで、はっきりと話をしないことに、ルーシーは苛立ったようだった。