正しい男の選び方
しばらくしてルーシーがシャワー越しに葉子に言って来た。
「今から浩平と朝ごはん食べてに行ってくる。葉子も来る? どうする?」
「……いい。お腹空いてないから、二人で食べに行って」
手早く支度をして、二人は食べに行ったようだった。誰もいなくなった部屋にぽつんと一人取り残された。
浩平を誘惑してもいいのか、と言ったルーシーの言葉をふいに思い出す。
しばらくたって、二人は部屋に戻って来たようだった。
隣りの部屋が賑やかしい。出て行った時よりも一層楽しげな声が聞こえた。
時間になって三人は東京に向かった。
浩平はプライベートジェットから急遽ファーストクラスに変えた。
「寄付が目標額にちょいと届かなかったから節約しようと思って」
ルーシーに説明している。
浩平がパーティの寄付についてあれやこれや話をしていた。
「結局いくらぐらい集まったの?」
ルーシーが何の気なしに聞いていた。
「40万ドルちょい」
浩平も何の気なしに答えている。
横で話を聞いていた葉子は吹き出しそうになった。
40万ドル!? 4000万以上ってこと!?
「40万ドル? 4万ドルじゃなくて?」