正しい男の選び方

しばらくしてルーシーがシャワー越しに葉子に言って来た。

「今から浩平と朝ごはん食べてに行ってくる。葉子も来る? どうする?」
「……いい。お腹空いてないから、二人で食べに行って」

手早く支度をして、二人は食べに行ったようだった。誰もいなくなった部屋にぽつんと一人取り残された。
浩平を誘惑してもいいのか、と言ったルーシーの言葉をふいに思い出す。

しばらくたって、二人は部屋に戻って来たようだった。
隣りの部屋が賑やかしい。出て行った時よりも一層楽しげな声が聞こえた。

時間になって三人は東京に向かった。

浩平はプライベートジェットから急遽ファーストクラスに変えた。

「寄付が目標額にちょいと届かなかったから節約しようと思って」

ルーシーに説明している。
浩平がパーティの寄付についてあれやこれや話をしていた。

「結局いくらぐらい集まったの?」

ルーシーが何の気なしに聞いていた。

「40万ドルちょい」

浩平も何の気なしに答えている。
横で話を聞いていた葉子は吹き出しそうになった。

40万ドル!? 4000万以上ってこと!?

「40万ドル? 4万ドルじゃなくて?」




< 239 / 267 >

この作品をシェア

pagetop