正しい男の選び方
「最初は、断ろうと思ったんだ、パーティーの話。もともと環境保護団体から金を集めるパーティーをやってくれないか、って持ちかけられたのがそもそもの始まりなんだよ、今回の話は。
バカバカしいから断ろうと思ってたんだ。何をどうやったって、開発を食い止めるなんて無理なわけだしと思ってね。
でも、君といるうちに……ひょっとしたら、まだ諦めるのは早いんじゃないだろうか、と思ってしまったんだ。
もしかすると、君みたいな、普通の人たちの情熱こそが結局は世の中を変えて行くんじゃないか……ってね。
そういうことを信じさせてくれるだけの、力強さが君にはあるから。
なんとうか、意志が強いというか、ガンコというか……。
だから、まあ、……そういうのもアリなのかなってね。……オレも少しエコオタクになってしまったのか?
君に感化されすぎてしまったんだろうか?」
最後は若干自虐的に言うと、浩平はふふっと笑って、次のワインを開ける。
嬉しくて息もできない、というのはこういうことを言うのだろうか。
体全体が心臓になったみたいに、ドキドキしている。12月も終わりだというのに、体中がかっかと火照ってきて、熱くて息苦しくて、それでいてふわーっとどこかへ飛んで行ってしまいそうな気分。
ああ、もう、葉子はさっきからがぶ飲みしているワインの酔いが一気に回ってきて、何がなんだかわからなくなってきた。