正しい男の選び方
浩平は葉子を抱いたまま、ベッドの淵へ連れて行った。
「ここは狭いから楽だな。三歩歩いたらベッドに着いちゃう」
「また……そんな憎まれ口。だったらここに引っ越してくる?」
「悪くないね」
そう言って、浩平は葉子の首筋にゆっくりとその唇を動かしていく。
「……ふぅんん」
葉子が吐息を洩らすのを聞いて、浩平は微笑んだ。
「この前も思ったけど、可愛い声を出すんだね……」
最後の方は声がかすれる。浩平は唇に合わせるかのようにシャツの下に手をいれゆっくりと背中をなでまわした。
柔らかな指先で触られると、気持ちが良くて鳥肌がたった。
「…………」
「……声、出さないように我慢したでしょ」
浩平はおかしそうに笑う。
「そういう強情なところがたまらなく好きなんだけどね」
(何!? 今、さらっと何て言った!?)
葉子はうっとりしていてはっきりと聞きそこねた。