正しい男の選び方

「まだ言わせるの?」

「……カナは?」
「妬いてるんだー」

「……だって、本当は今日はカナと約束してたんじゃない。あさってだって……カナと出かけるって言ってたじゃない」

抑えきれなくて口にしたとたんに葉子は後悔に襲われた。

(ああ! 何でこんな時にカナの話なんかしだしちゃったの!? 私ってば……)
浩平は平然とむき出しになった葉子の鎖骨の当たりに顔をうずめる。浩平の手は休むことなく葉子の体をなめ回した。

キモチイイ……
葉子は何て答えたらいいのか必死に考えるが、頭がぼうっとしてきて、うまく思考がまとまらない。

「妬いてるんだ?」

質問を繰り返しながら、後ろに回した手でブラのホックをはずすと、そのまま顔を下にずらしていった。

「……」

浩平の手は動きを止めない。瞬く間に葉子の身にまとっていたものをすっかりはがしてしまった。
浩平は葉子の体を抱きしめて、葉子の上に覆いかぶさるように体をぴたりと寄せた。
耳元にそっと息を吹きかけながら低い声でささやくので、葉子は腰がぬけそうだった。

「妬いてるんでしょ?」
「……ハイ」

小さな小さな声だった。


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