正しい男の選び方

そんなこんなで、秋祭りを一週間後に控えた金曜日、今日はTシャツとエコバッグが出来上がってくる日なので、仕事の後、「アマゾンの森林を守る会」に集まる予定になっている。

皆は何と言うだろうか、と考えて、葉子はうきうきするような、ドキドキするような気持ちで仕事をしていた。
早く終わらないかな、と時間ばかりが気になる。

レジに立っていると、浩平がやってくるではないか。
こんな日に限って浩平と顔を合わせるなんて、と葉子は憂鬱になる。
カゴにはたくさんの野菜とたくさんの魚介類が入っていた。隣りには、やっぱり女がいる。

どこかで見たことがある女だな……と思っていたら、急に思い出した。
ステーキを買っていた時に怒って逃げ出した女だ。確か、浩平はカナ、と呼んでいた。

「今日は何を作るんですか」

次々と商品をレジに通しながら葉子は訊いた。

「ちょっと早いけどね、お鍋。美味しい日本酒を頂いたから、お鍋で一杯やるのもいいかな、ってね」

浩平は言いながらカナに向かってウィンクをする。隣りでカナも含み笑いをしていた。

中性的で清潔な雰囲気の彼女がふふふと笑うと曰く言い難い魅力を振りまく。
まるで魔力をかけられたかのように惹かれてしまう。カナの放つオーラに葉子までドキドキしていた。


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