俺の半径3メートル以内に近寄るな。 【完】
「うわっなにその顔。ぶっさいく」




小さな声で馬鹿にするように言ったのが聞こえてきた。




「うるさいっ絶対今度からはもう引っ張ってあげないんだからね」




ムキになってそれだけを言うと、視線を黒板へと向けた。




はぁ…朝から疲れた。
もう口を開くことすら疲れちゃったじゃんか。




そういえば、朝ごはん食べてないんだっけ…お腹空いた…




急にお腹の減り具合を感じ、一気に力が抜けてしまった。




早くお昼休みになって…




そんなことを思いながら、私は机に突っ伏したのだった。
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