俺の半径3メートル以内に近寄るな。 【完】
「やっとお昼休みだっ!いってくるね!」

「いってらしゃい~」




涼香ちゃんに見送られ、私はダッシュで購買へと向かっていた。




もうお腹ぺこぺこで死にそうだったよぉ~
今度からはちゃんと朝ご飯食べてこよっと…




朝の寝坊のおかげで、せっかくのお弁当忘れるし…
…帰ったらお母さんになんか言われそう。




購買へとやってくると、まだ人はそんなにおらず、種類も沢山残っていた。




「どれにしよっかな~」




うきうきな気持ちで沢山あるお弁当に目を輝かせていた。




あっこのお弁当にしよっと!




そう思ってお弁当に手を伸ばすと、隣から伸びてきた手と弁当をとる手が重なってしまった。




「あっ、すみません!……って」




「あ?なに」




もう一つの伸ばしてきた手の主は、まさか柊くんだったのだ。
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