水玉模様
「ちゃんとノックしたでしょー。」

「ノックすればいいって訳じゃねーだろうが。返事を待て返事を。」

「はいはい。」

あたし達4人は、2人のやりとりを見守っていた。

「充也くん、誰?」

あたし達の心の中を代弁したのは、あやねだった。

「姉の藍です!」

『!!!!』

一同がビックリしたのは無理もない、藍(あい)と名乗った充也のお姉さんが、超美人だったからだ。

「ありえないでしょ、フツーに!充也もそこそこ美形だとは思ってたけど、同じ遺伝子だなんて…。綺麗すぎるし~。」

「マジ?ありがとう。」

あたしの素の感想に、お姉さんは上機嫌。

充也は…、

「俺、褒められてんの?けなされてんの?」

ーーー不機嫌だった。

「はぁ~…今日はいいモノ見れたわぁ。」

あやねなんか、うっとりしちゃってる。

工藤瞬と生輝くんは、固まってるし…。

「ちょっと生輝ッ!」
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