水玉模様
《マジ⁈旭市の花火大会って結構デカイよね!
俺花火好きなんだー!》


「……ッ。」

『好き』―――…。

わかってるよ、花火のこと。

でもやっぱり…。

ドキドキ、するから…。


《あたしも花火好き~!》

「…。」

…なんか、幸せ。

別に、何でもないフツーのやりとり。

それにさえも、うずく心ーーー。

花火があがった空のように、染められるあたしがいた。

「…え……ッ。」

少ししてから返ってきた、篠田くんからのメール。

《行く?》


これって……。



あたしと、ってこと…?


いいの…かな。

森さんは…いいのかな。


彼女、いるのに…。

いいのかな。


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