水玉模様
屋台が並ぶ通りは、食欲をそそるいい匂いと歩く人でいっぱいだった。

「花火、どこで見ようね。」

「その前に何か買ってからにしない?俺お腹ペコペコ。」

「うん!じゃぁあたしたこ焼きぃ~。」

「瀬口さんて、たこ焼き好きだよねー。」

「うんっ!」


………あれ…?

あたし、篠田くんにそんな話したっけ…?

「じゃぁ俺はたこ焼きとフランクフルトにしよ!」

まぁ、いっか…。

テンションも上がってきたし。

空も、良く晴れてるしーーー。

自然と笑顔になれる…。


「超うまっ。」

篠田くんはフランクフルトを食べながら、あたしはそれを見ながら、腰を落ち着かせる場所を探した。

…篠田くんに、たこ焼きおごってもらっちゃった。

でもそれじゃ悪いから、あたしはジュースをおごった。

「そんなにウマイ~?」

今だけでも、ホントは違っても…。

今は、篠田くんの彼女に見える存在で…ありたいと願う。

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