水玉模様
口止め料って…今時カツアゲ―――?

あったま悪…。

でも心の中で悪態をついているだけじゃ、この状況はどうにもならない。

てか別に森さんに知られたとしても、篠田くんと口裏を合わせておけば、テキトーにごまかせるし。


「出すの?出さないの?」

少しイラついてる感じの声だった。

「森さんに言いたいなら、好きにしていいよ?」

「な…ッ!」

「ほかには?まだ用あんの?」

「……。」

今度は彼女達が黙ってしまっていた。

あたしが『お願い、内緒にして!』とでも言うと思ったんだろう…。

「ホントに行くね?待ち合わせあるし。」

「……。」

あたしは、何も言わない彼女達に背を向けて、今度こそ教室を出たーーー…。

待ち合わせは、嘘。

あたしは真っすぐ家に向かった。

結局何だったんだ…。

お金目当て?

言いたいなら、言えばいい…。


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