水玉模様
「ーーー篠田さんには?」

「…言ってない。」

工藤瞬は、ふぅ…と、息を吐いた。

「篠田さんも、なんだかなぁー。結局のところ篠田さんが原因作ってんじゃん。」

「いいよ、もう。」

「でも…!篠田さんにビシッと言ってもらうべきだよ!和奈姉がこんな目に遭うなんて、俺納得できないし!」

「もう…いいから。」

来てくれたから…。

工藤瞬が、来てくれたから…。

それでいいと、思えたんだ。

「ありがと。」

「和奈姉……。てかさぁ、俺って役立たず?」

「そんなことない…っ!」

「じゃぁ俺のこと、もっと頼ってよ?」

「…うん。」

また、泣きそうになったーーー…。


「でも、やっぱ、悔しいな。」

星が見え始めた帰り道、工藤瞬がぽつりと言った。

「え…何が?」

「寝ても覚めても、和奈姉の気持ちはまだ変わってないんだなー…って。」

「あ…。」

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