水玉模様
「そんなこと言ってないじゃん。かわいいなぁー。」

恥ずかしくなって悪態をついたあたしに、満面の笑みを見せてくれた。

「流れ星、探してたからさぁ。和奈姉が見つけたのかと思った。」

「まさかー。あたし空なんか見てないもん。」

あたしが見てたのは…。


「じゃぁどこ見てたの?」

「えっ…。」

あたしが見てたのは…。

工藤瞬、キミの顔だよ。



3日後―――

「…またか。」

ボソッとつぶやくあたし。

毎日ロッカーに入ってる、嫌がらせの内容を書いた紙キレ。

廊下ですれ違えば、クスクスと笑われる。


でも今は、大丈夫。

「ねー、俺がガツンと言ってやろうか?」

「大丈夫、そのうち飽きてやめるでしょ。」

工藤瞬とこの事実を共有してから、不思議と何とも思わなくなった。

全くダメージがないって言ったら嘘になるけど、自分以外の誰かが知っててくれて、支えになってくれてる事が、単純に心強かった。

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