水玉模様
「親とかさー、担任には?言ってみた?」

「だから、相手にしなかったらそのうち終わるよ。篠田くんとも関わってないし、あたしヘーキだよ?」

「…。」

工藤瞬は、何も言わなかった。



あの日から工藤瞬は、毎朝校門の前で待っててくれる。

帰りも、教室まで来てくれる。

そんな生活をしてるから、当然の様に周りからは噂されていた。

あたし自身、ボディガードができたみたいな気分だったから、悪い気はしていなかった。

「瀬口ぃー、瞬くんと何があったの?大接近じゃん!あやねに全てを語りなさい。」

「語ることなんかないよぉ。」

あやねとは、毎日こんな調子だ。


ただ―――…。

やっぱりあたしは、まだ篠田くんのことを想っているあたし自身を、変えられなかった…。

その証拠に、すっかり篠田くんとの接点がなくなってしまったことが…哀しくて仕方ないんだ。

ケータイの中の篠田くんの情報は、今では肥やし状態。

目が合っても…すぐにそらされてしまう。


< 198 / 358 >

この作品をシェア

pagetop