水玉模様
体育館には、もうだいぶ人が集まってきていた。

他校の生徒や家族なんかも自由に参加できるから、合唱部の部員の親らしき人達も見に来てるみたいだ。

入り口でパンフレットをもらい、並べてあるパイプ椅子に座る。

「ねぇ、瀬口…。」

「んー?」

「あやね、やっぱ見るのやめてもいい?」

「…何で?」

「俺も…瀬口姉。」

「ごめん和奈姉、俺も。」

理由は、さっきもらったパンフレットにあった。

表紙の写真、女の人が笑っている…男の首を銀のお盆に乗せたものを、抱えてーーー。

「怖いオペラだなんて、あやね思わなかったもん!」

工藤瞬と生輝くんも、うんうんと頷いていた。

「あたしは見たいから、終わったら合流しよ?連絡する。」

「ごめんね、後で感想聞かせて。怖くない場面の。」

「あはは。了解。」

結局合唱部の発表はあたし1人で見ることになり、とりあえずパンフレットに目を通した。

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