水玉模様
困りながらも、サロメに邪な気持ちを抱いていたヘロデ王は、サロメの望みを叶えてしまった。


ヨカナーンの首を手に入れたサロメ。

『これでやっとヨカナーンと口づけが出来る』
…と。

しかしそれを恐ろしく思ったヘロデ王は、サロメを殺させてしまったんだ―――…。



「――…ッ。」

幕が下り、体育館は拍手でいっぱいになった。


なんて、情熱的ーーー…。

サロメの狂おしい程の愛情が、心の奥にまで伝わってきた。

これほどまでに、誰かを想えるなんて…。

例えそれが、狂気だったとしても―――。

好きで好きで好きで、愛おしくて仕方なかった…。

拒まれても、それでも想い続ける…サロメとは、一途な女。

パンフレットのサロメは、想いを成就させ歓喜に震えているのかも知れない。



あたしは、目に溜まった涙を拭いてから、体育館を出た。

あやね達に連絡しなきゃ。

あたしはケータイを取り出して、まだサロメの事を考えながら廊下を歩いた。

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