水玉模様
あたしは髪の毛を乾かしながら、それを確認していった…篠田くんからは、やっぱきてないな。

まぁ、送ってもないけど…。

ドライヤーの熱のせいで、だんだん心地よい眠りに誘われながら、あたしはメールを返信した。


「…。」

寝すぎで逆に眠い…あくびを手のひらで受けながら、あたしはベッドに転がった。

今日はケータイを気にしたくなかったから、電源を切って床に放った。

眠って…しまおう。


そうは言っても昨晩散々寝たあたし…眠れるほどの睡魔が襲ってくることはなかった。


ピンポ―ン…

ふと、インターホンの音が耳に届いた。

思いっきりダラダラと、もったいない時間の使い方をしているあたしは、インターホンに応答するのも面倒に感じていた。

「…。」


ピンポ―ン


お母さん、いないのかな…。

ピンポ―ン…


「…もぉっ。」

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