水玉模様
「なぁ、瀬口。」

「んー?何もおごらないよ?」

「ちげーよ。オマエに話したいことあんの。」

「??…だから今から充也の家に行くんでしょ。」

そう、今日は充也が久々遊びに来いなんて言うから、今向かってるところ。


…て…あれ……?

「充也?何か道違くない?」

「いいからついて来いって。」

「…。」

いつもの充也の家までの道のりが、今日は違うことに気が付いたんだけど、充也は全く取り合ってくれなかった。

まぁ帰り道なんて、色々あるんだろうけど。

コンビニでも寄るのかな。

とりあえずあたしは、充也について行くことにした…。


「ねぇ充也。あたし、さ…。」

「お、そろそろ着くぞ。…何?」

「あたしね、言ってなかった…けど、篠田くん…に……。」

「告られたんだろ?」

「え゙ッ⁈」

得意気にあたしを見下ろす充也…相変わらず背ぇ高いなぁ、なんて感心してる場合じゃないしッ!

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