水玉模様
「瀬口さんのことは――…でも、ダメなんだ…俺……俺はーーー。」

「…。」

ふと、篠田くんが何を言おうとしてるのかが、あたしの脳裏に浮かんできた…。


“アイツには、俺が居てやらないとダメで…。”


あぁ、そーゆー…コト……。

「…わかった。もういいから…。あたしなら、大丈夫だから…。」

「…え。」


「帰る、ね。」

あたしは、篠田くんの空気の中から抜け出して、独りホームに向かった…。

篠田くんは、そんなあたしを追っては来てくれなかった。


大丈夫…しっかりしろ。

自分にそう言い聞かせ、涙を拭いた。


電車に揺られる頃には、あたしの涙も止まっていた。

「…。」


結局ーーー篠田くんも、二股だったに違いない…。

森さんと付き合ってないだなんてのも、きっと嘘なんだ。

また…?

「はは…バカみたい。」

あたし、また二股かけられた…?

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