水玉模様
「…うるさいなぁ。どうせヒドイ顔ですよーッ!」

「あはは!怒んなって。」

なんか、気が紛れていいかも…そう感じたあたしは、しばらく充也と話していた。

瞬の事を疑うなんて…なに考えてるんだろ、あたし。


そしてこんな日と重なったクリーンデーを、ありがたく思った。

授業なんか、受けてる気分じゃない。

今年は全学年の昇降口担当ーーー去年のアスファルトと比べたら、まだマシな場所だった。


そう思っていたのは今朝までのことで…あたしは良く晴れた空の青を、恨んだ。

もちろん空は何も悪くない…気持ちのやり場が、そこにしかなかっただけだった。


「瀬口さん、ちょっと時間イイ?」

「今ヒマじゃないけど…。」

靴箱を1つ1つ掃除しているあたしに話しかけてきたのは、森沙耶香。

「悠の事なんだけど。ちょっと来て!」

「え…ッ⁈ちょっとなに…⁈」

あたしは無理矢理腕を引っ張られたーーー。

もしかして他にも何人かいて、またあたしを囲む気?

「放してよッ!」


不安が胸の中に広がって、去年のトイレでの事を思い出す…。

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