水玉模様
「…。」

森さんは無言であたしの腕を引き続けた。

森さんがあたしの腕を放したのは、売店のカウンターと自販機の間ーーーもちろん人から気付かれにくい場所だった。

売店は清掃項目にはないし、午後になると閉まってしまうため、人気(ひとけ)も少ない。

幸い他には誰もいないみたいで、正直ホッとした…。

「悠から…何か聞いてない?」

「何かって?そんな事あたしに聞かれても…。」

あたしはわざとサラっと返事をした。

何かといえば、心当たりが無くもない…。


でも篠田くんにとっては、取るに足りないことのはず…あたしとのことなんか。

てか昨日の今日で、篠田くんネタはやめてほしい…。

「悠が何かいつもと違くて…瀬口さん関係ないよね?」

「あるわけないでしょ。てか本人に直接聞いたら?」

早く話を終えたかった…早くしないと、篠田くんでいっぱいになってしまいそうで…。

「最近態度が冷たいっていうか、そっけなかったり、何か考えるみたいで上の空なカンジだったり…。」


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