水玉模様
「瀬口ぃ…。」


優しく背中を撫でてくれるあやねの手が、あたしの涙に拍車をかける―――。

瞬は、最初から全部お見通しだったのかな。

今この場に瞬がいたとしても、きっともう手を差し伸べてはくれない。

それが、たまらなく悲しかった…。

あたしが、全部悪いのに…。


瞬からのメールで、サイテーの烙印を押されたも同然のあたし…。

泣く資格など、どこにもないのに…これで良かったハズなのに…。


「……ッ…。」

泣いてはいけないという思いが、あたしに声を殺させるーーー。


弾け飛んでいった水玉たち……もう拾えない。

もう…集められない。

あたしがこの手で、棄(す)ててしまった…もう、戻ってこない。


ごめんねーーー…。


《俺は話す事なんてないから。てか、別れてほしい。これ以上一緒に居られないから。メールも返さないで。会っても声かけないで。もう限界。》



限界……だったんだ。


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