水玉模様
「てかそんな事あたしに言わなくてもいいんじゃない?」


「だって、お姉ちゃん……?」

「あたし?だいぶ前に別れたって言わなかった?もう大丈夫だよ。瞬、いいヤツだからさ…あたしが言うのもなんだけど、好きなら頑張んなよ。」

あたしは和紗に、優しく微笑むことができた…。

あたしは今度こそ本当に、大丈夫だから。

胸の奥の方にまだ残ってる想いを、大切に抱きしめていける。



それから数日後ーーー入学式を明日に控え、これからの大学生活に期待を膨らませるあたしだった…。

「ねぇ瀬口ぃー。明日ってあったかくなるー?」

「知らないよそんなこと。てかこの寒さがおかしいんだよ。」

「だよねーっ!」

うんうんと頷きながら、カフェオレを飲むあやね。


ヒマなら遊ぼ、ってあやねから誘われてカラオケに来たのはいいけど、結局おしゃべり中心のあたし達だった。

外は雲一つない晴天なのに、冬型の気圧配置だとかで、真冬みたいな寒さ。

桜も凍えてるに違いない…。


< 345 / 358 >

この作品をシェア

pagetop