水玉模様
「充也くん、何か言ってたの?」


交通事故……意識不明ーーーなにそれ。

「篠田くんが…!」

「えッ?篠田くん?あっ、瀬口ーっ!」

「お姉ちゃん!」

あたしは、3人を残して部屋を出た。


「…ッ。」

どうしよう…どうしよう……。


篠田くん…!!


どうやって電車に乗ったのかも記憶にないくらい、あたしは無我夢中だった。


篠田くん…お願い……!

あたしこのままじゃ…だから…お願い!


電車を降りて、公園まで走った。

息が切れてもーーー走り続けた。

白い息が、今日の寒さを物語る…でもそんなことはどうでもよかった。


「はぁ…はぁ…っ…充……。」


あれ…充也……いない。

「はぁ…っ…はぁ……うぅ…っ。」


だめだ、泣けてきた…。

泣くな……充也、早く来て…。


「…瀬口……さん?」

え…なんで……この声って…。


「…。」

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