水玉模様
「じゃ~ん!俺の原チャ☆」

「すごーい!」

あたしは、素直な気持ちからそう言った。

「でしょ♪」

そう言った工藤瞬はシルバーの原付にまたがると、ポンポンと原付の後ろを叩いた。

「乗って。」

「まぢ?チョットこわいかも。」

「ダイジョブだって!」

「てか免許あるの?」

「もちろん!俺もう16だし。」

不安なあたしとは逆に、自信たっぷりの工藤瞬。

「…。じゃ、じゃぁ…よろしく。ってメットかぶってないじゃん。」

「だって和奈姉のかぶってるのが俺のだもん。」

「いいのー?」

「へーき!早く捕まって?」

「…。」

あたしは、黙って工藤瞬の体に腕をまわした…。

「わッ!」

あたし達の乗った原付が発進して、思わず声が出た。

「へーき?」

「うん!」

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